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イロリの家

「わしの隠居部屋を建てるはずだったになぁ」建物の引渡しを終えた後、まん丸の顔に深く刻み込まれた皺をクシャクシャにして、施主のT氏が破顔一笑した。
何年も前から隠居用の小さな離れを建てたいとお聞きしていたが、いざ建てるとなったとき、 それは新たに生活を共にすることになった若い夫婦のための部屋と、T氏夫妻を中心にその子供世帯や友人たちが集まってワイワイ賑やかに過ごす楽しい家族の家になった。
T氏のご要望はふたつ「囲炉裏のある広間が欲しい」「銀杏の板を持っているので、新しい部屋に使って欲しい」銀杏の床板が素足にやわらかく、ちいさな子供たちが走りまわるこの家族の核となる離れ。
新しい家族の暮らしとともに愛着が増す家となってほしい。

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